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●長野県下伊那地方で支障木の伐採をしてます!

刈払機をフリー刃仕様に改造する

※この改造方法は私が考案したものではありません。

YouTube上で得た改造方法をほぼマネして掲載しています。youtubeによると畦草刈太郎さんが考案したそうです。本来の使い方ではないため、こういった改造は非常に危険を伴うことを承知してください。このような事情から記事にしようか迷いましたが、同じ改造方法の記事がホームページやブログ上にほぼ無く、私自身改造にこぎ着けるまで苦労しましたのでその様子をホームページにまとめました。

2020年07月02日、ゼノア BK3420FLの刈刃をフリー刃ハイブリッド仕様にするための改造を開始しました。メイン機の座をカーツの背負式刈払機に渡して以来、蔵の中にしまいっぱなしになっておりました。まさにお蔵入り。33.6ccの排気量があるので、ずっとなんとか使ってやりたいと思っていました。
部品の紹介。刈払機の刃受けへの取り付け順に左より「三陽金属 エルバ 水田除草専用 水草カッター」「MARUYAMA ツインブレード 旋風」「セフティー3 自走式二面畦草刈機用 替刃 フリー刃 310mm SWMF-310」それと純正の刃押さえです。本当は純正の刃押さえの代わりに、後ほど届く「PINKING ナイロンコードカッター」が装着されます。中国から届くので1ヶ月ほど掛かります。
アマゾンリンクをまとめておきます。

三陽金属 エルバ 水田除草専用 水草カッター
MARUYAMA ツインブレード 旋風
セフティー3 自走式二面畦草刈機用 替刃 フリー刃 310mm SWMF-310
PINKING ナイロンコードカッター
それでは作業開始です。まずは、「三陽金属 エルバ 水田除草専用 水草カッター」です。この部品は次に登場する旋風の刃を受けて刈払機本体保護の役割と、草の巻き付き防止の役割を果たすそうです。
金属部分のみ使用するので金属部分とプラスチック部分を分離するところから始めます。これは簡単。手で引っ張るだけで簡単に分離できました。
お次は「MARUYAMA ツインブレード 旋風」です。この部品は旋風の下に装着するフリー刃の振動を軽減する役割があるそうです。旋風を装着するには刃の回り止めのボルトが後に邪魔になるので外します。外しますといってもこれは普通の工具では外せません。ディスクグラインダーのオフセット砥石でナット側を削り取るのが正解です。
こんな感じに途中まで削るとうまいことナットを回して外せます。4つとも全部外して問題ないみたいです。
次。上にあげた部品全てを刈払機の刃受けに装着する必要があるのですが、刈払機の刃受けは1つの部品しか付けることができない仕様となっています。そこで取り付けにM12外径26mm厚み2.3mmのワッシャーを使うみたいです。それでもいいと思うのですが、今回私は刈払機の刃受けを改造します。ここは私オリジナルです。
刃受けに取り付ける部品の穴の径は全て25.4mmです。そこで農業用の25.4mmのパイプを手に入れ、これを切断し、刃受けに溶接することで複数の部品の取り付けを可能とすることにします。水草カッターは元の刃受けに付くので、残りの旋風とフリー刃の厚みをノギスで測りました。その結果、旋風1.7mm、フリー刃4mmでした。合計で5.7mm。なのでパイプの長さは6mm〜7mmあればいいと思います。
ちょっと厚めに切断してしまうのが人情です。7.1mmに切断できました。切断面はヤスリで丁寧に面取りをします。切断してみると明らかに肉厚が薄いです。1.2mmしかないみたいです。もうちょっと厚みが欲しいところです。溶接することで強度もアップせねば。
刃受けに切断したパイプを置き、位置出し用にフリー刃を装着しました。これで正確に位置出しができます。この後、内側を半自動溶接機で溶接します。スパッタが入らないようにM6のボルトとワッシャーを穴に入れておきます。
2020年07月02日、溶接をしました。溶接機は「SUZUKID ノンガス直流半自動溶接機 アーキュリー80ルナII」です。
アーク溶接機も持っているんですが、半自動は簡単にスパークするし、ほんと楽ですね。薄物については100V電源でしっかり溶接できるので、これがオススメです。
ワイヤーは付属しないのでこちらもお忘れ無く。
付属のお面は使い物にならないので、お面も必要です。こちらがオススメ。
溶接しました。いやー難しかった。補強どころじゃなかったです。点付けで精一杯。仕上がりは汚いですが実用レベルであることを願っています。
次。各種刃の草に当たる部分をディスクグラインダーのオフセット砥石で研いでいきます。まずは、水草カッターから。
研げました。
旋風。
フリー刃とそれぞれ研ぎました。
全て研ぎ終わったので、試しに装着。うん、ばっちし。旋風の刃とフリー刃が直角になるように取り付けると良いみたいです。持ってみると、やっぱりこりゃ重い。
そこでゴム紐で首から吊ることにします。吊るためのバンドハンガー。ヤフオクで送料込み620円で購入。
ギアケースを外して、取り付けます。
早速、長さ調節可能なゴム紐を取り付けてみました。これは具合がいい。ゼノア BK3420FLについていた吊りバンドとカインズホームで購入した自転車・バイク用ゴムロープ直径7.8mm×2.2mとを組み合わせて作りました。
使わずにいたカーツVR540-TLE48のカバーを取り付けて完成です。26mm用だったので24mmのパイプに取り付けるためスペーサーとして1mmのゴムシートを挟み込みました。
実演してみた結果はというと、ナイロンカッターの刈りスピードに慣れている自分には「こんなもんかなぁ」という感じ。まあまあ調子よくは刈れましたよ。でも、とにかく重い。重すぎて下の写真のようにバンドハンガーの位置をかなり下にずらさないとバランスが取れません。この重さに見合う刈場は耕作放棄地しかないと思います。あと、背負い式よりも、皆さんが使われているUハンドルのほうがやはり向いているのかなぁ、という感じです。
2020年07月16日、YouTubeで軽量化の方法を教えてもらいました。まずは、フリー刃を取り外しますが、大変固く締め込んであるので、足で踏みつけてメガネレンチをハンマーで叩いて外しました。そしてフリー刃を裏返してこのように取り付けていきます。
このまま取り付けるとフリー刃とベースが干渉し、フリー刃が回らなくなってしまうので、ベース側をディスクグラインダーのオフセット砥石で削っていきます。こんな感じ。
M16×32mm×2.2mmワッシャーを2枚と元のワッシャーを上側に取り付けて完成です。
2020年07月19日、Uハンドルをヤフオクから送料込み2,500円で落札したものが届きました。早速装着。いい感じです。