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●長野県下伊那地方で支障木の伐採をしてます!

擁壁工事1

2013年9月16日の台風で家の後ろの土手が崩落しました。
これまでの経験と言えばコンクリート舗装工事をやったことがある程度です。業者へ頼むことも考えましたが、これは絶対自分のためになると考え自力でやることを決断しました。生コン打設時と擁壁の設置時のみ父に手伝いをお願いし、その他はすべて自分一人で行います。
ユンボを購入!かなり大量の土砂が出ました。離れた田んぼの横へ捨てました。
どんな擁壁にしようか非常に迷いましたが、長野県下伊那郡松川町にある松川コンクリート工業のアトム(ネット上で見つかるアントラーという製品と同じです)という自立安定型の大型ブロックに決定しました。松川コンクリート工業さんには親身になって相談に乗っていただき、大変にお世話になりました。
同時進行で設計もCADソフト使って行います。これをやらないとどれぐらい土を掘って良いかわかりませんし、コンクリートや砕石の量もわかりません。実際はなかなか計算通りにはいきませんが。。
油圧ダンプができる運搬車を購入!基礎を置き終わったところです。この基礎は一個610kgもあり、1.5トンクラスのユンボは持ち上げることはできても動くことはできません。フラフラしながら設置しました。
湧き水がもの凄いため、ポンプで排水しながら、暗渠排水工事を行います。パイプはVU75の有孔管です。自分で穴を空けました。今から思うとケチらず厚いVP管にしておけば良かった。。自分で穴を空けるための型紙はこちらからダウンロードできます。
砂利の40mmを敷き詰め、ステラシート(透水シート)を敷き終わったところです。
1段目据え付け完了。1個400kgです。傾斜計で計測しながら擁壁の下へ鉄の板を詰め物して微調整します。
両サイドへコンパネを設置。生コン打設への準備です。擁壁の穴は水抜き用の穴です。あらかじめコアドリルで自分で空けました。
擁壁の裏側にもコンパネを設置。裏込めコンクリート厚10cmとってあります。
両サイドのコンパネを単管で支えます。
■コンクリートミキサー車による生コン打設の段取り
・剥離剤の塗布
 (廃エンジンオイル、CRC、灯油なんでも良いです)
・コンクリート位置だし
・ブリキバケツの準備
・運搬車の燃料確認
・コテの準備
・バイブレーターの準備
・支払いの準備

1回目の生コン打設!ってもう型枠外し始めてますね。この辺から写真を撮る余裕がありません。コンクリートミキサー車から運搬車に乗せたバケツに生コンを入れてもらい、どんどん擁壁の裏側へ投入しました。湧き水が凄いので一番下から裏込め材に0-40mmの砕石を使っています。
生コン打設の翌日には高圧洗浄機でコンクリート表面のレイタンスを除去します。こうすることで次の生コン打設時にコンクリート同士のくっつきが良くなるみたいです。もちろんワイヤーブラシ等でシコシコやるのも手です。
2回目の生コン打設終了です。丁度水抜き用の穴の処理をしているところです。パイプはVP75。今回はホーシンという会社のパイプホルダーとパイプフィルターを使いました。非常に良い製品で見事に生コンの侵入を防いでくれています。穴がきれいに空きました。
もう2度と見ることのできない擁壁裏の水抜き穴から向こう側の景色。
パイプフィルターを設置。
楽天へのリンクを貼っておきます。


2回目の生コン打設でだいぶがっちりしてきました。
いよいよ2段目設置完了です。とにかく重くって定位置に置くのに非常に苦労しました。
3回目の生コン打設完了。ここまできてようやく完成させる自信が沸いてきました。こうやってホームページでまとめるとスラスラ進んでいるように見えるかもしれませんが、途中何度も頭を抱えて考え込んでしまう場面がありました。人間、実際に直面してみないと考えていない部分が多く(例えば擁壁の裏側へ人間が入り込んで作業ができるかどうかなど)DIYはいつも不安だらけです。逆にある意味、楽観的な人間でないとDIYは難しいかもしれませんね。
4回目の生コン打設から、重い生コン入りのバケツをどうやって楽に、擁壁の裏側へ投入するかが課題となってきました。そこで電動ウィンチをヤフオクで落札し、ウィンチでバケツを上げてから蝶番を使って単管を回転させることで、擁壁の裏側へバケツを楽に運ぶ工夫をしました。
4回目の生コン打設直前。
3段目設置完了。とうとうここまで来ました。
コンクリートミキサーをヤフオクで購入!ミキサー車を呼ぶのと違い、時間的に余裕が生まれます。しかも自分で練った方が安い。それから生コン投入方法をまた変更しました。ネットで調べていたらパイプトロリーという単管の上を滑らせることができる滑車が見つかり、これを利用しない手は無い!ということで購入。写真ではよく見えないのですが、ロープを引っ張ることで擁壁裏へ電動ウィンチに吊られたバケツをスライドさせることができます。
■コンクリートミキサーによる生コン打設の段取り
 (空練りの生コンを生コン屋へ引き取りに行った場合)
・剥離剤の塗布
・コンクリート位置だし
・ブリキバケツの準備
・コテの準備
・バイブレーターの準備
・水の準備
空練りと呼ばれる生コンを生コン屋まで軽トラで引き取りに行き、5回目の生コン打設が終了。裏込め材の砕石もここで終了。ここから上は土砂で埋め戻すためステラシートを敷きます。
6回目生コン打設終了です。そして、擁壁の周りを色々と整えて…。
完成!